marthe

♡ 50代主婦の周辺 ♡

本のブログ記事

本(ムラゴンブログ全体)
  • 禁句

    「戦争に苦しむ人達と比べたら日本人は幸せだ」と言ったら夫は「そんなことを言うもんじゃない」と言いました。どんな意味でもダメだそうです。夫みたいな人がけっこういるので外では言いません。でも、そう思います。 すぐに忘れるので読み返しています。 忘れたくないことがたくさん書かれているのであと3回くらい読... 続きをみる

  • 久々にグ~~~っと来た人

    北村道子さん。 昔、アンアンでよく見たスタイリストさんだと思います。 映画の仕事もされているようです。 映画「メゾン・ド・ヒミコ」のスタイリングも彼女だったんだ。 彼女のロエベのバッグが素敵でした。 ブランドに興味はないけれど欲しくなりました。 スタイリングも素敵だけど彼女の文章も良いです。18歳... 続きをみる

  • 正直すぎる体

    10年前に他界した姉のことを思うと堪えても堪えても涙があふれて来るけれど、父の死に関しては一滴も出てきません。私のような知り合いが3人います。ひとりは私と理由が似ていて働かなかった親。他の2人のケースは酒乱と言葉の虐待。目にゴミが入った時はすぐに大量の涙が出ます。体は残酷なほど正直です。今日、ふと... 続きをみる

  • 自分から自分を解放する

    無印良品週間に行って来ましたが、欲しい物がなかったので帰って来ました。欲しい物は都会にありません。欲しい物は新しい目と記憶力と馬と犬です。 今日も読書しかすることがなかった。でも、それでいいです。 「自分の気質と性格にあまり固執してはならない。われわれの第一の才能はさまざまな習慣に順応できるという... 続きをみる

  • わたしは軽いのが好き。

    ↑クンデラが亡命中に住んだパリのアパート。(妄想) ミラン・クンデラの「存在の耐えられない軽さ」を読んでいます。35年も気になっている割には映画すら見ていないので本当は気になっていなかったんだと思います。 読みながらカフェのレシートの裏に気になった文章を書き留めています。ノートじゃだめなんです。ノ... 続きをみる

  • きれいな人(見た目が)

    今日は味が無いアイスティを2時間かけて飲みながらこれを読みました。野性のベリーを摘んだり森で穴を掘っているような気になりました。そして、山に住んで鹿をさばいている俳優の東出君の姿がソローと重なりました。彼もいろいろあって一人になりたかったんだと思います。でも最近、若い女性たちが彼のテント小屋に押し... 続きをみる

  • 説得力

    図書館に読みたい本がなかったり待ち時間が長かったりで買うようになってしまいました。 夫にいろいろ言われても説得力ゼロです。説得力が無くても舐めてると思われないように聞くふりだけはしています。 モンテーニュの言うことは素直に信じられます。 「われわれは苦痛に抵抗し、強気に出なければならぬ。弱腰になっ... 続きをみる

  • take it easy

    ミラン・クンデラの「冗談」を読み終えました。共産主義体制のチェコで苦渋を味わいフランスに亡命した作家から出て来る言葉は噛みづらい肉のようで一度では飲み込めません。冴えた訳が更にこの作品の質を高めていると思います。「必死なのに冗談みたいな結末」に不思議とホッとします。人生は自分が知らないところを流れ... 続きをみる

  • 男が眺めるもの

    最近、また肩に力が入っています。いかんです。 今日は夫のサイズを間違えたばかりに私が着る羽目になったグレーのカットソーを着てカフェへ行きました。胸の所にコーヒーをこぼしたときのシミがとれません。徐々にだらしない高齢者になっていきます。解けた靴ひもは結ぶのが面倒で靴の中に押し込んでいます。 ミラン・... 続きをみる

  • 人生に身をまかせる

    「人間はけっしてけっして望む通りのことはできやしない。人間はただ流されるのだ。」 「波が人を運んでいく。それが人生だ。判断することも理解することもできない。ただ身をまかせるばかりなのだ。」                      byサルトル 映画perfect daysで余命短い三浦友和が「よ... 続きをみる

  • 優雅な人

    画家の熊谷守一を見ると父親を嫌でも思い出します。ふたりの共通点はしたいことしかしなかったことです。顔も似ています。私の家は母の実家が裕福だったので生きて来れた感じです。それも熊谷家と似ています。父は悪い人じゃなかったと思います。でも仕事が嫌いで一日中守一のようにボーっとできる人でした。人が苦手だっ... 続きをみる

  • ある微笑

    ロスチャイルド夫人の微笑みに癒されています。 サドの「悪徳の栄え」の上巻を読み終えましたがグロさにお腹いっぱいです。近親相姦、毒殺も加わりました。感覚が麻痺して来たせいか何も感じなくなりました。一瞬の罪悪感を持ったことでジュリエットは窮地に陥りますが、悪事を重ねて返り咲きます。ジュリエットには妹が... 続きをみる

  • 私が変なのか

    サドの「悪徳の栄え」ですが、おもしろすぎて時を忘れます。Amazonのレビューで気持ち悪くて断念したとあったので緊張しましたが私は大丈夫みたいです。卑猥な表現が見たことのない漢字2文字で表現されていて、調べるのも大変そうなので適当に推測して読んでいます。サドの獄中生活は38歳以降30年くらい続きま... 続きをみる

  • 営業のかたち

    トイレの床を張り替えます。こちらが頼んでいないことを口にして、挙句に「クレームなしでお願いします」と言う業者には違和感を覚え、近所に仕事が入ったら「ついでに」みたいなことを言う業者もありました。相見積もりを取るのは面倒ですが業者の対応が様々で面白いです。気のせいかもしれないけれど、ちょっと頼りない... 続きをみる

  • サディスティック

    youtubeで僧侶の話をよく聞いていますが、こんな本も読んでいます。サドは異常な性癖やおぞましい犯罪にしても本能(自然)に従うという意味で正当化しています。隣人愛は偽善で貧富の差は自然の秩序のためだと弱者から盗むことにも肯定的です。堂々と言い切るのでそうなのかと思ってしまいます。詐欺をやらせたら... 続きをみる

  • レイチェルからの🎄プレゼント

    馬のカレンダーがレイチェルから届きました。🎄 そして、珍しくクリスがすぐにレッスン料を振り込んでくれました。(o^―^o)ニコ 当然のことをして感謝されるって。。。やっぱり真面目な人は損をしているのかも。 先日アップした図書館の本。手元に置いておきたいのでAmazonで購入しました。わかりづらい... 続きをみる

  • わんぱくでもいい。たくましく育って欲しい。

    清朝末期にアメリカ人宣教師が書いた本を借りて来ました。中国人に興味があります。理由は彼らのたくましさです。30年前に上海と杭州の田舎に行ったのですが悲惨な光景を目の当たりにしました。あれを日常的に見てる人と自分は明らかに違います。作家のなかにし礼とか五木寛之とか大陸から引き揚げて来た日本人とそうじ... 続きをみる

  • 払えよ

    クリスからの入金がないのでレッスン後に前回分が未納であることを伝えると驚いていました。こっちがびっくりです。今後もあると思います。そして、復習を兼ねてテストをするのですが助詞が全滅でした。「助詞は難しいからね、仕方ないよ」と気を使うと「いや、全然難しくない。忙しくて勉強しなかっただけ」と意味不明な... 続きをみる

  • 彼のように世界が見れたら

    感情に流されない男フィリップ・マーロウ。 彼のように世界が見れたらメンタルも鍛えられそうです。 選ぶのに苦労しましたが、印象に残った名文を挙げてみました。 ●金髪の女。僧正がステンドグラスの窓を蹴破りたくなるような豪勢なブロンドだ。 ●「背が高いのね」と、彼女は言った。「僕のせいじゃない」 ●バー... 続きをみる

  • わたしの質素な食事

    サングリアが好きです。 基本的に夫は大食いですが、家では小食です。朝食は味噌汁と玉子焼きか納豆です。昼は夫は外食です。わたしは適当に食べます。夕飯はメインだけです。たとえば今日はパスタだけ。時々一品付けたりします。冬は鍋など温まるものもプラスします。豆腐が苦手なのですが湯豆腐は好きです。夫は白米が... 続きをみる

  • あやうく一生懸命生きるところだった

    この年齢になって言うのもなんですが。。。。。。半世紀以上生きても、努力や選択次第で人生が決まると思いがちです。努力しなくても努力しても結果はいろいろです。「人生に正しい選択なんてない」「人生のすべてをコントロールしようと考えてはいけない」という言葉にひどく慰められました。心に刺さる言葉が多かったで... 続きをみる

  • 気になる人たち

    こんなつまらないブログを読んでくださっている方が気になります。 今日は野暮用で田舎者には眩しい港区へ行って来ました。やっぱり下町が落ち着きます。 カルコはフランスの詩人で第一次大戦前にパリの画家と交流があった人です。ユトリロがトップバッターだったけれど、特別な話は書いてなかった。ガクッ。貧しくてハ... 続きをみる

  • つまらないので

    ブログネタが全く浮かびません。つまらないので好きな馬のヴィデオを見たり本を読んだりしています。馬もメスは図々しくオスはめげるそうです。競馬好きの夫が言っていました。 元競走馬のゴールドシップのヤバすぎ伝説。是非、見ていただきたいです。 【競馬】ゴールドシップの俺様伝説エピソードまとめてみた

  • 心理学者より文豪

    嫌な人間だから人間嫌いになるそうだ。少なくとも心理学者はそう考えるらしい。そうなのかもしれない。どちらかと言えばわたしは性悪説を信じている。「世の中に好きな人はだんだんいなくなります」と言った漱石の言葉がいつも頭の隅にある。 嫌な人間にも活力は必要だ。キャサリンの活力を注入する。ビジネスに抜け目の... 続きをみる

  • 10年ぶりに会ったら

    女性っぽくなっていた。 10年前は哀川翔だったのに。 ネクタイは締めていたけれど身振り手振りや口元が私より女っぽい。 大きな手術もされたようで以前より表情が穏やかだった。 男とか女とか決めなくていいと思う。 気分が低迷しているときはイケイケなキャサリンの言葉に触れる。 高い山に登って来たような気分... 続きをみる

  • 春はまた巡る

    混沌とした世界だけれど、それでも毎年春はやってくる。デイビッドの言葉は前向きだ。彼はイギリスから60年代にロサンジェルスに移住して70年代に2年ほどパリに住んでいた。そこでは規則正しい生活をしていたらしい。カフェとアトリエの往復。ピカソも寝る10分前までカフェにいて11時に就寝していたとか。10分... 続きをみる

  • スタンの母が強烈だった

    スタン・ゲッツの父親は気弱で生活力がなく、母親はいつもイライラしていた。肉が手に入るとそれは成績優秀で将来を託された息子スタンの口に直行する。父親は豆ばかり食べさせられていた。弱い雛にエサを与えない親鳥を思い出した。彼の演奏を聞きながら母の期待に必死に応えようとした少年スタンの姿を想像すると感動が... 続きをみる

  • Celia Rosser

    バンクシアという植物を描くオーストラリアの人間国宝Celia。 彼女のギャラリーを訪ねると、車いすに座って息子が作ったラザニアを食べながら接客をしていた。とても93歳には見えなかった。どう見ても70代前半くらいにしか見えない。18万円の絵を買った人が記念写真を撮っていた。 Celiaを見た瞬間に浮... 続きをみる

  • ジェフの本棚

    師匠の本棚。 Dick Francisという作家の本がたくさんある。 元騎手で犯罪小説の大家らしい。 気になる。 師匠の馬は自由で幸せ。 ジャクソンはんとルビーはん。

  • 買わないと決めたのに

    MUJIの本棚。 家具を増やしたくない一心で本を床に積んで1年以上経過。結局2つ目の本棚を買った。私のようなポンコツでも電動ドライバーなして簡単に組み立てられた。小さいことを確認しながら慌てずゆっくり作業した。 買ったのは4段。A4サイズが余裕で入る。 大岡昇平が百合子さんの近所に別荘を建てたので... 続きをみる

  • 友情とは徳のある者同士だけが持てるもの

    タイトルは古代ローマ帝国の哲学者キケロの言葉。小島亮一さんは大戦中にフランスで暮らした人だ。友情というものが存在するなら小島さんとピエールとの関係を指すのだと思うほどふたりの友情が熱くて厚い。ピエールがユダヤ人を匿いゲシュタポに連行されたとき、日本人であることを利用し救った武勇伝。普通なら自画自賛... 続きをみる

  • 普段着&ジッド

    最近、気に入っている普段着はスコットランドのお爺さん風。 今読んでいるのは慎み深いアンドレ・ジッドの日記。 「無知から作られた幸福など欲しくない」と言ったジッド。1ページから読まないでパッと開いたところを読む。 自宅用 バッグに入れて連れ回す用

  • 部屋

    今回の旅は1ユーロが150円だったので経済的に不運だった。エアチケットもサーチャージだけで10万以上。聞いてはいたけれど物価が日本の倍くらいだった。 ホテルはオペラエリアでいくつか候補があり、ほとんどのホテルがコロナ禍で改装し料金が上がった。今年からさらに30%上がるらしい。次回からキッチン付きの... 続きをみる

  • この家欲しい。ください。

    レマン湖畔にコルビジェが建てた家は敷地面積300㎡、床面積60㎡。 夫婦ふたりなら十分だ。 予算の都合で外壁は中空のブロック。 スイスの気候だから可能なのかもしれない。 1924年に完成。この家を見た町長は「自然に対する冒とく」と言ってこの種の建物の建設を禁止したのだそうだ。いつの時代も世間は異端... 続きをみる

  • 良い人の話はつまらない

    今年読んだ本の中で一番面白かった。大野露井という訳者のおかげでもあると思う。訳が自然で洗練されていて頭にすんなり入って来る。この人の訳したものを全部読んでみたい。 著者のモーリス・サックスの人生は短かった。パリでユダヤ人の宝石商の家に生まれ、裕福だった実家が没落し金と名声を追いかけた38年だった。... 続きをみる

  • リュックひとつで出て行きます

    やっぱりスーツケースはやめた。 いつも通りリュックが気楽だ。 あとは補助バッグがあれば十分。 リュックに入れる衣類たち。 手洗いで19泊を乗り切る✊ パンツはダイソーの紙パンツにしようか迷走中。 リュックは22L 若い頃の私には単に気の毒なお婆さんの話だったカポーティの短編「ミリアム」 今読むと6... 続きをみる

  • やる気が出んのじゃ、そんな時は。

    やる気が出ない時はyokoさんの本を開く。 yokoさんに感化されて気の流れに意識を向ける。空気が淀む場所を作らない。物を詰め込まないこと、物を取り出しやすくする工夫など見習うべきことが多い。 だんだんやる気が出て来た。 少しずつ旅の準備。 パリを一緒に歩く靴を選ぶ。 私のおしゃれ番長はキアヌ。 ... 続きをみる

  • 翔んだカップル

    フランスの38歳差カップル。 著者は作家マルグリッド・デュラスのパートナーだったヤン·アンドレア。ヤンは20代でデュラスに心酔し彼女に何年も手紙を書きつづけた。そして1980年から彼女が死ぬ1996年まで添い遂げる。金目当てだと彼女が思うのは仕方がない。「あなたにはびた一文あげない」は彼女の口から... 続きをみる

  • 画家の伝記をもっとシルブプレ

    これはあっという間に読み終わった。淋しさから幼いユトリロはすでにアル中だった。事の発端は祖母で、気難しいユトリロのスープにワインを混ぜて黙らせていた。治療のために何度も精神病院に入院している。最も高額で取引される絵は彼がホームレス同然の生活だった頃に描かれた。ユトリロの母は傍から見ると毒親だけれど... 続きをみる

  • パンがある幸せ

    豪雨に見舞われた週末。空だけはパリのよう。 なかなか読み終わらない本。興味を引くところだけ読む。 パンの記述もあった。 何かの本で読んだ。マリー・アントワネットが「パンがなければお菓子を食べろ」と言ったのは庶民を馬鹿にしているのではなく、小麦より砂糖の方が安かったからだそうだ。 カフェ・オ・レを売... 続きをみる

  • 苦手なこと

    マスクをしていると怖い印象を与えるので「目で笑う」と誰かが言っていた。私は目で笑うのが苦手だ。職場などで誰かが自分にニコッとすると私はお辞儀をしたりIKKOさんみたいに手を振ったりして誤魔化す。でもそんな悩みをちょっと軽くしてくれた本に出会った。ここは日本だし自分を正当化するわけじゃないけれど、フ... 続きをみる

  • 夫からの誕生日プレゼント

    夫からの誕生日プレゼントはAmazonギフト券。開封せず、夫の誕生日プレゼントとして使っている。これが私たち夫婦の形。 ある人に「物よりお金」と言われて以来、物は渡さないことにしている。「みんな金が欲しいのだ。そうして金より外に何も欲しくないのだ」と「道草」で漱石も言っている。大人って嫌だな。 今... 続きをみる

  • 危険な髪型、在宅ひとり死

    MUJIのレジの男の子全員の髪型が韓流ヘアだった。去年の夏、私もこの髪形を美容師に勧められたけど断った。韓流で美川憲一になった同僚がいる。顔が濃い人は要注意だと思った。男の子とおばさんは同じ人間でも全然違う。 橋田寿賀子には泉ピン子がいた。美川憲一には神田うのがいる。私には誰もいないのでこの本を読... 続きをみる

  • 定番の石鹸

    プレゼントでいただいて以来愛用している。きめ細かい泡と上質な香り。泡立てると古いビルから一気にイタリアのホテルへ意識が飛ぶ。🍋 イタリアといえば無理矢理アンドレア・デル・サルトの「若い男」 アンドレアちゃんはルネサンス盛期の画家で人徳もあり慕われたらしい。返さなくても3回くらいお金を貸してくれそ... 続きをみる

  • 大物のスーツ

    日本語教師の資格を随分前に取った。まずはボランティアで教えたいと思い、教室に行って来た。そこの責任者が池乃めだかみたいなスーツを着ていて驚いた。 こんなに派手じゃないけれど、すごい柄だった。「大物はセンスが悪い」と誰かが言っていた。そうなのかもしれない。目が優しい人だった。 更に目を疑ったのが、、... 続きをみる

  • 役に立たないけど捨てられない本

    たくさんのブログで紹介されている本。 「お金をかけないでシックに着こなす法 チープシック」 本当にまったく参考にならない💢 そもそも日本人が西洋人の真似をするのが間違っているのだ。 日本人には道着がある。 ただ者ではない感じの画家熊谷守一✨ 日本人で良かったと思わせてくれる人だ。 でもやっぱり参... 続きをみる

  • 老い上等

    読み返すNHKテキスト。 目次から上野節炸裂。✨✨ ●老いて何が悪い ●老いは不意打ちである ●老いに直面した人びと ●老いと性 ●役に立たなきゃ生きてちゃいかんか! 「お若いですね」と言われて喜ぶのは未熟さの証だ。 と、自分に言い聞かす。 著者の東大入学式の祝辞 ♡  彼女と議論すると何人もの死... 続きをみる

  • 来ないで

    「カラマーゾフの兄弟」は内容的に辛くなって4巻で中断している。登場人物が多く、名前が長いだけならまだしも、短縮形の名前が出てきたりして混乱する。名前は一人ひとつにして欲しい。早く読まないと全部忘れる。作家の驚異的な人間観察力に圧倒される。子供がいたら成人するまでに全作を読ませたい。 ドストエフスキ... 続きをみる

  • ゆる~い読書でいいのだ

    「本を読んでいて、むつかしいところにぶつかっても、私はやきもきしたりはしない。一突き二突き、あとはほっておく。 いつまでも立ちどまっていると、頭がぼんやりする、時間がきえる。私は即戦即決の精神なのだ。一突きで解らぬことは、執着すればいよいよ解らなくなる。私は快活な気分でなければ何一つやらない。 根... 続きをみる

  • 絶対に言ってはいけないこと

    私の悩みが知人の夫に筒抜けなのが判明。物凄く恥ずかしい。今日、その夫から「そんなに悩まなくていいんじゃないの?」と悩んでいる人間に絶対に言ってはいけないことを言われた。「貴様に何がわかるんじゃー💢」小心者なので「話さないで」って言えない。 身内が生死を彷徨っているときに読んだ本を購入した。読むと... 続きをみる

  • 私のユンケル

    それはフランス。 辛くてもフランスがある限り生きていける。 たとえ鬱病を発症してもフランスに行ったら治る気がする。 子供の頃、近所に住むおばさんのユンケルは村田英雄だった。 パートの給料を村田英雄につぎ込んでいた。 家の中は村田英雄一色だった。 神保町で楽譜のような本をみつけた。 1950Toky... 続きをみる

  • 憧れの上流な人

    ピーターラビット展に行って来た。 ポターの繊細な線とブルーは心の漂白剤。 ビアトリクス・ポター。 パパの髪型。 ミュージアムショップで物欲と必死に戦いながら、 薄くて小さくて軽い物をひとつだけ選んだ。 たくさんのカードの中から1枚を厳選する。 こんな事にもいちいち緊張する。 図録を買わなかったのは... 続きをみる

  • 自分のにおい

    加齢臭が気になるお年頃だ。最近、首の後ろが臭いので念入りに洗う。スーパーで高齢者が強烈なアンモニア臭を放ちながら立ち話していた。おそらく鼻が麻痺しているのだと思う。臭い老人にだけはなりたくない。 「香水をつけない女に未来はない」 byココ・シャネル という事で、、、 香水はココ・マドモワゼル。 そ... 続きをみる

  • ひとり暮らしの先輩

    勝手に夫が先に逝くと思っている。 ひとりになったら永井荷風の生き方を参考にしたい。 「あなたは老人のひとりぐらしを見て、気の毒がるかもしれないが、ぼくはひとりで暮らしていても、自由と言う無二の親友と一緒にいるということを見抜いてくれなきゃ困りますぜ。だからぼくは、はたのひとに孤独とおもわれても、決... 続きをみる

  • 慰めてくれる夫婦

    自分も人間なのに人間が嫌になった時、漱石のことばに慰められることが多い。 神田川 早稲田は漱石ゆかりの地。🐈 昨日は漱石の奥さんが書いた本を持って出かけた。 鏡子さんは逆境に強くマイペースでセロトニンが豊富そうな人だ。寝坊はしょっちゅうで、漱石をかなりイライラさせたり、裕福だった実家が没落しても... 続きをみる

  • やっと手に入れた

    おしゃれなカフェのおしゃれな植栽もいいけれど。。。 ジャングル化した野性的な庭が好きだ。 やっと手に入れた本。 神保町でみつけた。 第二次世界大戦中のフランスで畑仕事していた小島さんのエッセイ。 高田さんの写真もお茶目。

  • 老人の美学

    いかに老いるかが最大の関心ごとだ。 以下、印象に残った老人の処世術。キーワードは抑制。 ●出しゃばらない。 ●人に依存しない。(淋しくても昔の友達、辞めた会社に電話しない) ●言いたいことがあっても黙って聞く。 ●好かれるちょいワル老人になるには演技の訓練が必須。 ●妻に似た女優のファンになる。(... 続きをみる

  • フランクの写真

    本の整理をしながらフランク・ホーヴァットの分厚い写真集をめくる。 いつ見ても新鮮。✨ それは覚えていないから。 どこでも堂々とテーブルを広げて。🍞🍷 蚊がいない優雅な時間✨

  • 知らなかった愛の形

    L'Enfant / Jules Vallès (1879) ジュール・ヴァレスの自伝的小説「こども 」 子供が下層階級に転落することは上昇志向の強い親にとって最大の恐怖だった。そのため子供に禁欲と節制、忍耐と規律を教えることが当然の愛情だと考えられていた時代が20世紀半ばまで続いた。その代表的な... 続きをみる

  • はやく読みたい本

    Berthe Weill (1865~1951) 1900年 パリでピカソの初個展主催 1903年 25 rue victor masseに店を開く 1948年 レジオン・ドヌール勲章受章 ●フランスの画商。 ●センスはあったが商才はなかった。 ●その日暮らしでわずかな利益で満足していた。 ●ピカ... 続きをみる

  • 危機の女

    フランスの小説は朝吹登水子さんの日本語で読みたい。難しそうなので敬遠していたボーヴォワールが彼女の訳だったので買ってみた。テーマが身近ですんなり頭に入った。 若くない女の心理が淡々と静かに描かれていると思ったら、あからさまな毒舌が延々と続く。女の老いが通奏低音になっていてインテリもそうじゃない人も... 続きをみる

  • 今日の掘り出し物

    近所の古本屋でドラクロワの図録を掘り出して来た。 絵画の古典的技法を継承しつつ、自分のにおいを残す画家に惹かれる。 若い頃は見向きもしなかったものにときめく。 老いたのかな。 コートが着たくなるドラクロワのコート姿。 展覧会に行く私に「ピカソ、マチスなんて、ありゃ何ですか。醜悪」と安下宿のおかみが... 続きをみる

  • イギリスの官僚の秘められた日記

    イギリスの官僚サミュエル・ピープスの10年に及ぶ日記の概要。 仕立て屋の息子から成り上がった男の赤裸々な日記。 彼の頭の中を占めるのは金、女、仕事。 とにかくお金に細かい。 「妻にはケチ、己には寛大。衣服に関しては派手好み」 見習うべきところもあった。 それは実証能力の高さ。 詳細な記録を残してお... 続きをみる