わたしは軽いのが好き。
↑クンデラが亡命中に住んだパリのアパート。(妄想)
ミラン・クンデラの「存在の耐えられない軽さ」を読んでいます。35年も気になっている割には映画すら見ていないので本当は気になっていなかったんだと思います。
読みながらカフェのレシートの裏に気になった文章を書き留めています。ノートじゃだめなんです。ノートに書くと勉強みたいで嫌です。レシートの儚さがいいです。
今日、書き留めたこと。
「一度で永久に消えて、もどってくることのない人生というものは、影に似た、重さのない、前もって死んでいるものであり、それが恐ろしく、美しく、崇高であっても、その恐ろしさ、崇高さ、美しさは、無意味なものである。」
「一度だけ起こることは一度も起こらなかったようなものだ。人がただ一つの人生を生きうるとすれば、それはまったく生きなかったようなものなのである。」
「重さのあるものだけが価値を持つ。」
「必然的におこることや期待されていること、毎日繰り返されることは何も語らない。ただ偶然だけがわれわれに話しかける。」