５年ぶりにイギリスから来たロスと過ごしています。彼もクリスと同じで心はプリンセスです。イギリスで最初にともだちになってくれた人もプリンセスでした。手も細くて爪もピカピカでした。ロスの指も細くて手入れが行き届いていて一緒にいると自分が女じゃないような気になります。わたしの指はゴツゴツしています。

彼の両親は香港からの移民で、イギリスでの露骨な差別の話をよくします。公立の学校では教師まで差別するそうです。アジア系のアメリカ人にも差別されたときは心底頭に来たそうです。日本人は思っていても黙っているからいいと言っていました。ロスはこの5年間、ロンドンで知り合った日本人の日本語を聞いてるだけで話せるようになりました。でも「寝れましたですか。食べましたですか」と聞くので一応重大な間違いは指摘しました。

自己嫌悪に陥ったときに自分に言い聞かせる格言です。
「あなたはきっと、自分を嫌っているのでしょう。嫌っている人とは仲良くなれないのです。だから、自分を愛してあげてください。いろいろダメなこともある人なのでしょうが、今まで生きて来たというだけでも偉いのです。生きるとは大変なことなのです」
byオノ・ヨーコ