marthe

♡ 50代主婦の周辺 ♡

私のユンケル


それはフランス。
辛くてもフランスがある限り生きていける。
たとえ鬱病を発症してもフランスに行ったら治る気がする。
子供の頃、近所に住むおばさんのユンケルは村田英雄だった。
パートの給料を村田英雄につぎ込んでいた。
家の中は村田英雄一色だった。


神保町で楽譜のような本をみつけた。
1950Tokyoとある。
著者は画商の福島繁太郎とその妻。
マチスやルオーとかなり親しかったようだ。
マチスが強風の中を走って追いかけて来た」など生々しい証言多数。
マチスのおおらかで気さくな人柄が伝わってきた。


目当てのボナールの話が悲しいほど少ない。

ルノアールの描く女性達は無智だが、
ボナールの描くミドルクラスの女性達は知的なのだそうだ。ふーん。



幸せを絵に描いたようなブルジョアの部屋。


ボナールほどフランスのブルジョワジーの生活が滲み出ている絵画はないのである。ブルジョワジーと言ってもアメリカや英国やドイツのそれではない。女性のしとやかさと暖かさに覆われているフランス独特のブルジョワジーの生活である


フランスのブルジョワジーとは縁がないけれど、フランス女性の暖かさはなんとなくわかる気がする。フランス女性の店員はイギリス人より100万倍優しい。森茉莉もエッセイで書いていた。



庶民の私はパン屋vie de franceで休憩。