コーンウォールの崖の上に住むコーネリアスからクリスマスカードが届きました。毎年センスのいいカードを送ってくれます。わたしもセンスのいいカードを送りたいのですが、つい寿司のイラストとかついたダサいカードを送ってしまいます。

わたしはいつも不機嫌だった父とあまり話したことがないので、変な意味のファザコンです。彼は小太りでマシュマロのようなやわらかい雰囲気の人です。長生きして欲しい人のひとりです。

コーネリアスは映画「猿の惑星」の考古学者の名前であって、人間の名前だとは思いませんでした。名前を言われた時はびっくりしました。

ロンドンから彼の車でコーンウォールまで行きましたが果てしなく遠かったです。途中でまったく興味がなかったストーン・ヘンジを見たり、高い(1ポンド＝250円)パサパサのサンドイッチを食べたことしか覚えていません。彼の家の玄関にはツイードやbarbourのジャケットがかかっていて意外とおしゃれでした。彼は下宿の大家の親友で、初めて会った時は大家と酔っぱらって騒いでいました。お酒が抜けると静かでした。お酒が大好きなのにお酒の話を振ると無言でした。他人事のように聞いていました。