サドの何が悪かったかと言うと、あからさまだったことなのだそうです。彼がやったことは彼だけがやったことではなかったらしいのです。妻のルネ婦人は妻の鏡だけれど、いろいろあって離婚します。サドの凄い所は女運に恵まれすぎているところで、その後すぐに元妻以上に尽くす女性と出会っています。極貧で禿げで太っていても30歳も年下の女性に尽くされるサドの魅力がわかるような気がします。性的なことを除けば女性に優しいです。女性だけじゃなく、自分を牢獄に閉じ込めた義両親を革命後に助けたりしています。

今日は用事のついでに丸の内の丸善へ行きました。サドの「悪徳の栄え」の文庫本を買う前に活字の大きさを見たかったからです。小さくてがっかりしたけれど、仕方が無いです。目が見えるうちに読みたい本を読もうと思います。