youtubeで僧侶の話をよく聞いていますが、こんな本も読んでいます。サドは異常な性癖やおぞましい犯罪にしても本能(自然)に従うという意味で正当化しています。隣人愛は偽善で貧富の差は自然の秩序のためだと弱者から盗むことにも肯定的です。堂々と言い切るのでそうなのかと思ってしまいます。詐欺をやらせたら大成功したのじゃないかと思います。作家としての才能にも余りあるものがあると思いました。

超がつく上流階級に生まれ何不自由ない子供時代を過ごしました。家族には不良が多いです。父は外交官でこれといった理由もなく散財しました。叔父は聖職者なのに不良でした。やっぱり血なのでしょうか。サドみたいな人がいたりブッダみたいな人がいたり、何を信じていいのかわかりません。

フランス人気質に関する本のトップバッターがサドでした。その意図はサドの哲学が少なからずフランス人気質に作用しているのだということでした。本当かな。たしかに快楽主義者は多そうだけれど。